夏野菜の花が開花!
肥料も農薬も使わない我が家の自然栽培畑は色んな夏野菜の花が咲き始めています。
キュウリ、ズッキーニ、とうもろこしといったように気温の上昇と雨の恵みをたっぷり受けて順調に成育しています。
花がさくことの意味は実がつくことを意味するからひとまずは安心。
どうなるかなと心配していたのですが、ここまでくれば一段落です。
雨が多くなってきていますが、季節は夏に向けてゆっくり動いている。それに合わせて実が育っていくのであとは成長を待つばかりです。
※ズッキーニの花。つぼみの下が細いのが雄花・ふっくらなのが雌花です。
※トウモコロシの花
軟弱野菜はこうして作られる!
昨日の朝、FMのラジオを聞いていたら関西の料理人が出演。
実に興味深い内容でした。
プロの料理人からしてみれば昨今の野菜は柔らか過ぎる。そのように言うのです。
煮物にも焼くにも何をするにも野菜の固さは大切な要素。にも関わらず最近の野菜は図体だけは立派。でも軟弱で歯ごたえも何もあったものではないと嘆いているわけです。
その背景には農家が自分でタネを採らなくなったことを指摘していました。
いわゆる種屋さんからの購入種子だから全部同じ味で全部が柔い。また中には苗を購入してそこからできたものを出荷しているのが問題の根源だというのです。
確かにタネの問題もありますが、もう1つ肥料の問題もある。
有機であれ化学であれ、肥料を使えば細胞が肥大化して輪ゴムを伸ばしたような状態になる。それも軟弱な野菜の大きな原因の1つになるでしょう。
自分でタネを採り、そこから野菜を育てようとすると発芽する確率は大体3割くらい。良いもので半分くらいなのがせいぜいです
こうした理由もあって発芽率を90%以上に改良した購入種子を農家は選ぶ。この結果から全国一律、同じ品種で同じ味、そして軟弱でスグに腐敗する野菜ばかりとなっているのです。
やはり農家は自分でタネを採る、このあり方が今後の農業のあるべき姿であると実感しました。
アシナガバチの巣にはこう対処!
家の外壁のちょっとした隙間にハチが巣を作っている模様。
黄色アシナガバチのようです。
アシナガバチは肉食で畑の青虫などを捕食してくれるから基本的にはありがたい存在。
でもあまりに家に近すぎるところなのでちょっと悩みました。
殺虫剤を使うのも何だし、かといって放置するのも・・・。
そんな気持ちでしばらく様子を見ていたのですがついに決断。除虫菊を使ってココは巣には危険な場所だよ。
そんな風にハチに教えることにしました。
巣の真下で焚いてみたのですが、しばらくするとハチが到来。でも煙を察知した瞬間にそのままUターン。その効果にビックリした次第です。
そのまま観察していると次から次へとハチがやってきて巣の中に入っていく。
そのまま除虫菊を炊き続けました。
そのことから2日経過しているのですが、それ以来ハチの姿を目撃していません。
まだ確たることはいえませんが、どうもココは巣には適さない場所。そんな風にハチたちは悟った模様です。
除虫菊などは温暖湿潤の気候に生きる日本人の知恵。虫を遠ざけるには素晴らしいアイテムです。
昔の民家では野焼きをして草を整頓したわけですが、煙の効果はハチや獣などを遠ざけることもできます。
お互いの距離があまりに近すぎると双方にリスク、そうしたことを昔の人は知っていたのでしょうね。
ハチ騒動からもいろんなことを学べます。
草取りと農業の高齢化
草の勢い。
ますます盛んです。
ある一画をキレイにしている間に他がボウボウ。それをまたキレイにしている間に最初の場所がまた繁茂してくる。
結構大変です。
梅雨の雨を受けて作物も元気に成長する時期ですが、それは同時に草との戦い。
草は土を進化させるために必要不可欠なものですが、あんまり繁茂しているようだと作物の日照が妨げられたりするのでどいてもらわなければなりません。
自分なんかは農家としては若い方なのでなんとかなりますが、これがお年寄りなら本当に大変。除草剤で一発!
そんな気持ちもよく分かります。
肥料・農薬農業ならまだしも無農薬や無肥料で栽培するならやはり担い手は若者でないと!
農業の高齢化は本当に深刻な問題、現場からそんなことを思います。
。
自然栽培は野菜に任せる!
無肥料無農薬で絹さやの栽培を今年から始めました。
通常絹さやを育てる場合は支柱を立て弦が巻きつくように誘引してあげるのですが、うまく巻かない。
どうも支柱が太すぎたようなのです。
細い弦にはそれにふさわしい太さの支柱が必要、そんなことを感じました。
たまたま何かの動画で絹さや栽培のものをみたのですが、その動画の人は支柱は木の枝みたいな適当なものを簡単に添えているだけ。
絹さやもあまり巻き付いている様子はありませんでした。でも立派に実を付けたいたので自分もこれを真似てみる。
すると見事に実をつけ鈴なりな感じです。
絹さやを作るならガッチリ支柱を立てなければ!そんな風に思っていたのですがあまり杓子定規になる必要もないようです。
支柱があろうがなかろうが、作物は生き残り子孫を残すための努力を懸命にするもの。人間があーだこーだと躍起になるのはやはり違うのだろうと絹さやを見て思いました。
浅知恵に依らず自然に任せる!
適材適所。
そんな言葉があります。
適切な場所に適切なものを配置する。そのことで大輪の花を咲かせることができる。
仕事などでもよく使われます。
確かに反論の余地が無いくらいごもっともなことなのですが、それを見抜くことがムズカシイ・・・。
それができれば苦労しないよ!
そんな嘆きも聞こえてきそうです。
これは農業においても同じです。
土の状態、土地の傾斜などを見て適切な作物を植える。それさえ合わせることができれば栽培の苦労も軽減できるというわけです。
結局人の目や経験などに頼るのですが、それが本当に合っているのかどうかは分からない。粗く濁った人間の目ではなかなか見抜くことができない面だってあるからです。
そこで自分を過信することなく自然界に選抜させる。この方法で自分はタネを播いています。
つまりタネをサヤごと取って充分枯れてから空いている場所にどんどん置いていく。
その場所が適所ならば発芽し作物は大きくなっていくことでしょう。
でもそうでないなら発芽せずに終わる、このような方法を選んでいるわけです。
それでタネを播いた小松菜が見事発芽。これは適所を得たのだなと解釈。大きくなりまたタネを採ることで土の性能をタネが正確に読み込んだ素晴らしい野菜を収穫できるようになる。
そう踏んでのことです。
肥料も農薬も使わない自然栽培を行う以上は学ぶべき対象は自然界です。自分を過信することなく自然に委ねる。
これが極意だろうと想っているわけです。
ヘビとカエルに学ぶこと
今日は朝5時から水やり。
タネを植えたところを重点的に行いました。
子ガエルがにわかに少なくなってきたなと思っていたところ、ヘビの赤ちゃんに遭遇。
直径20センチ位の短くて細いヘビだったのですが、私の接近に気づき急いで草むらに逃げ込んでしまいました。
なるほど子ガエルが減った理由はこのヘビの仕業ですね。
カエルばかりが増えないように、それが自然界の意志なのでしょう。カエルのいる場所には必ず蛇がいる。
個体調整ともいうべき自然の妙で毎年この循環が為されているわけです。
自然界は極端を嫌う、そんな言葉がありますがそれぞれが生き残るのに必要な食物連鎖の風景を今日は朝から目の当たりにしました。
カエルはよくてヘビは悪い、最近子ガエルの可愛さに夢中だったのですが、それも極端な感情なのだなと少々反省しましたよ。
自然界は完全で絶妙なものなでしょうね。