漢方薬は安全なクスリなのか!?
化学合成薬は怖いから漢方薬を使う。
このような人が少なからずいます。
漢方薬は自然のものだから体に良い。負荷が少ない。そのように思われているわけです。
でも、それは本当なのでしょうか?漢方薬にはリスクがなく、安心して服用することができるのでしょうか?
漢方薬は野山に生えている薬草を採ってくるように思われますが、実際は栽培です。いまや漢方薬は野菜と同じように作られているのです。
中国などで山を丸ごと漢方薬畑にして農薬を大量に振り撒く。漢方薬の残留農薬のリスクもあります。
また薬効があることの意味は副作用の危険を内包していることを意味しているのですが、漢方薬といえどもこのリスクが当然あります。
また漢方薬の処方とは職人芸の世界ともいわれ、調合には患者の体質や生活習慣などを細かく知り、それに適した処方をしていくものです。
薬局で誰もが手軽に買えるようなものではなく、オーダーメイドの調合が不可欠のクスリです。
薬草も高額になるし、調合も職人の世界。漢方薬は長いこと庶民のものではなく、貴族階級のものでありました。庶民はどうしようもない場合は針や灸を行い難を防いでいたと言われます。
化学合成農薬は危険で漢方薬は安全。このような図式は当てはまらないので注意が必要ですね。