牛乳でお腹が下る・体の自然から解き明かす!
牛乳を飲むとお腹を壊す。
このような人が少なくありません。
でもこれは人類としては当たり前の姿なのかもしれません。
理由は乳製品を分解する酵素が体にないから。そのためお腹の調子が悪くなるといった次第です。
私たちは生まれた段階では母乳を分解するための乳糖分解酵素を豊富に持っています。だから母乳を飲んでもお腹を壊すことがないのです。
そうして離乳の時期を迎えるときには乳糖分解酵素が減っていき、デンプン分解酵素が増えていくというメカニズムです。
つまり母乳からお米などの穀類をメインで食べるような体に切り替わっていく。それが人の自然です。
欧米人は大人になっても乳糖分解酵素を持つといわれますが、これは突然変異と考えられています。
食糧事情が乏しい乾燥地帯のヨーロッパでは充分な食料・穀類を得ることができず、止む無く自らの身体を変異させることで生き繋いできた歴史の名残といえるでしょう。
私たちの国・日本は有史以来、食料の豊富な国土で石器時代の人口密度は世界一高いと指摘されています。
豊富な食用植物に恵まれているため乳糖分解酵素を大人になっても残す必要がなかった。その変わりに糖・炭水化物を効率よく消化できるようにデンプン分解酵素を豊富に持つ、そのような体を受け繋いでいるのです。
無理して乳製品を取る必要は一切ないので、お米をたくさん食べることが私たちの体にとって一番自然です。