自然栽培と不耕起栽培・どちらが正しい!?
肥料も農薬も使わない自然栽培。
これには大きくいって2つの考え方があります。
前者は土を耕すことなく自然のままの状態でタネを落として栽培するもの。
後者は土を耕しそこにタネを播き栽培する方法。
このどちらが農法として合理的で確実に収穫できるのか?
議論が分かれるポイントです。
不耕起栽培とはある種の理想の形態で土が肥沃である程度作物を育てる力があるのなら有効。
一方の耕起栽培は土が未熟で吹けば飛ぶような砂地や火山灰土などで有効。砂地や火山灰土に不耕起でタネを落としてみても土は水を持てないのでなかなか成長しないというわけです。
我が家の畑は稲作りに適した粘土質。基本は耕起をしますが、浅く粗く起こすことを心がけています。
土の中には様々な生態系があり、蟻の巣や地蜘蛛などの巣がたくさんある。これらが作物にたかる虫などを引きずり下ろして捕食してくれる。実にありがたい存在です。
それを深く細かく耕してしまえば巣もろとも破壊してしまう。そのため通気性を良くすることを目的にこうした土の起こし方をしているわけです。
不耕起栽培と耕起栽培、どちらが正しいと二者択一になるのではなく、土の状態を見て適切に人が介入していく。
この辺がポイントになりそうです。