硝酸性窒素と発がん性・安全な野菜とは!?
小松菜やほうれん草など、葉物野菜を選ぶ際は青々しいもの。
緑が濃いものを選ぶのではないかと思われます。
緑が濃い野菜は栄養価が高い!専門的には葉緑素がたくさん詰まっている!
そんな風に思うからなのでしょう。
でも、あの緑が濃い色は葉緑素ではありません。あれは「硝酸性窒素」といわれる物質で要する肥料成分の残骸であるのです。
植物の三大栄養素のひとつが窒素。窒素は葉を大きくしたり、茎を作ったりするために使われるもので、植物はそれを体内で硝酸性窒素に変えて吸収します。
硝酸性窒素は植物の成長に欠かせないものですが、問題その過剰。人がたくさんの肥料を与えてしまうと消化しきれない分が葉っぱに残り、それがドス黒い緑色となっているわけです。
硝酸性窒素は窒息や糖尿病の原因物質といわれますが、それ以外にも強力な発がん性物質にもなってしまうものです。
肉との食べ合わせで起こるもので、肉のアミンというタンパク質と化合して「ニトロソアミン」という物質に私たちの体の中で化学変化を起こします。
ニトロソアミンは強力な発がん性物質として知られるものなので、硝酸性窒素たっぷりの野菜と肉の食べ合わせは要注意というわけです。
こうした健康リスクを避けるためには緑の濃い色の葉物野菜は買わない。もし他にない場合は生では食べない。
茹でると硝酸性窒素はお湯に溶けるのでそのように対処するのが良いでしょう。
肥料を与えない自然栽培だと野菜は自分に必要な分の窒素を硝酸性窒素に変えて吸収するので過剰になることがない。
人が野菜に肥料を与えると野菜は窒素メタボのような状態になってしまうのです。
生き物の原則は
「不足に強く過剰に弱い」
このことを再度確認しておきたいと思います。
※自然栽培の小松菜。緑が淡いのが特徴です。