個性あふれる野菜種の育成は!?
タネは買うもの。
これが今の農家の常識です。
タネ採りなんか面倒でやっていられない。しかもほとんどがF1種なので採種しても上手に育たない。
このようなことからタネを採る習慣は途絶えてしまったわけです。
でも、肥料も農薬も使わない自然栽培を行うにはタネ採りは基本中の基本。
その土地の気候や土に適したタネを採種していく。それが無農薬無肥料で野菜を育てるポイントになるのです。
ウチの隣の90才のおばあちゃん。この方は足が不自由ながらも毎日畑に出て自家菜園を楽しんでいます。
会うとタネや苗をくれたりする。自分で長い間自家採種を続けていてそのタネを人に配っている。
今年も瓜やナス、ネギなどのタネをもらい畑で元気に成長しています。
この土地の気候風土に適して繋がれ続けてきたタネ。こういうおばあちゃんの存在はそれ自体貴重な文化遺産だと思います。
大根なら全て青首、カボチャなら全部えびすカボチャ。これではやっぱりつまらない。
地方ごとの変わった品種を復権させる、自然栽培の普及とともに自分がやるべき課題です。