無肥料無農薬の畑の土と土壁の関係
ウチの畑は粘土質。
もともと田んぼだった土地を畑に変えているので、水はけがあまりよくない。
農業用語でいうところの「粘土質」の土壌ということになるのでしょう。
粘土質の特徴としては、水はけが悪い。硬い粘土層なので通気性も良くない。
この土質に適した栽培作物は、コメ、麦、雑穀、豆類、イモ類、こんな感じになるのでしょう。
今年の我が家の無農薬・無肥料3年目の畑のポイントは土壌改良。
これまでの畝を一度壊してさら地にする。そして通路を広げて、通路に麦を播く。麦を播くことで背丈の高さが保たれ、雑草の過剰な繁茂を防止すること。
さらに直根性で2メートルくらいの長い麦の根で粘土層を砕き耕してもらう。それにより無肥料の・無農薬の畑にふさわしい土、水持ちがよく・水はけが良い。
このような団粒構造の土づくりに着手しようというわけです。
そんな感じでボチボチと農作業を始めています。
畑作をするのに粘土質の土壌は嫌われるのが一般的。やはり雨が降るとその後畑仕事に支障が出る。水浸しになってしまからです。
でも粘土質の土壌であるメリットも活かしていろんなチャレンジもできたらいいなと思い取り組もうと目論んでいます。
例えば「土壁」。
土壁は粘土質の土が最適。粘土と稲わら・麦わらなどの食物繊維を水で混ぜてイネや麦のデンプンで発酵を促す。寝かせ発酵させた粘土をペタペタと塗り、乾くまで待つ。
(参考:土壁の魅力~土壁づくりの工程)
そして乾いたらまた塗る。このような作業も始めてみようと思います。
最近は壁が呼吸し、部屋の空気を循環させる土壁や漆喰壁なども自然住宅の復興に合わせて需要が出てきているようです。
昔は関西・北陸は土壁で、関東は漆喰壁というのが相場だったのですが、その理由は関東には粘土質の土が少ないことが理由だそうです。
粘土が乏しいからこそ貝殻などを活用していたとのことですが、湿気の多い日本の風土には土壁がやはり最高とのこと。
壁自体が呼吸する「吸放出性」と呼んだりもしますが、その作用が土壁は最強とのこと。
そして強度も高いので、再び見直しが始まっているとのことです。
こんな感じで2017年の畑をやろうと思うわけですが、やっぱり「衣食住」はそれぞれ別々のジャンルではなく切り離すことができないくらい密接に繋がっているなと痛感しています。
まあ色々着手してどれも虻蜂取らずにならないようにしなければなりませんけど。