古民家の耐震性はホントにないのか⁉
300年以上続く古民家の我が家。
そのリフォームを巡り家族の意見が折り合わず、なかなか話がまとまりません。
私の親である老夫婦は隙間風が吹くような寒い家はイヤ!
こんな主張で譲らない。いわゆる高気密高断熱の家にしたいというわけです。
でもそれは家全体をビニールで覆うようなもの。当然蒸れてしまうので、柱や梁が傷んでしまう。持って30年の家づくりなんて要らない!
それが私と妻、若夫婦側の主張です。
確かに新建材を使った今の家づくりなら予算も安く済むし、工期だって短くできる。
でも、それは確実に家をダメにしてしまう。
この家は文化財でもあるのだから・・・。そのように思うわけです。
(■参考:古民家活用で分かったこと~リノベの未来・この国の未来~)
最近の建築基準法から照らせば、古民家は耐震基準をクリアしていないと盛んにいうわけです。
カンタンに言えば家の基礎にコンクリートを使うのですが、昔のコンクリートには鉄筋が入っていない。だから地震に弱いなんて言うわけです。
でも、実際の我が家は300年以上も続いているし、長岡の地震の際も、東日本大震災の時も、近くの長野県白馬村の地震のときも大きくは揺れず、がっしり安定していた印象を持ちました。
(■参照:昔の人はすごかった!」古民家と地震の関係性)
古民家の再生、リノベーションを行う際にネックとなるのが工期の問題。新建材は接着剤などを多用する工法なのでとにかく工期が短い。
それに対して伝統工法はどうしても長くなってしまう。土壁が乾くのを待ってからまた塗る。いわば輪島塗のようなものなので、どうしても完成までに時間を要してしまうのです。
今後我が家のリフォームがどうなっていくのか?
当分答えは出そうにありません。