過剰な肥料が体を傷める!
野菜に使われる肥料の主成分はチッソ・リン酸・カリです。
チッソは葉っぱや茎を大きくし、リン酸は実を大きくする。カリは根や茎を太らせる目的で使われています。
この成分がきちんと計算され化学的に調整されているのが化学肥料。逆に粗いのが有機肥料。
どちらの肥料を使うにしろ、目的は同じ。薬でいえば化学合成薬を使うのか?それとも漢方薬を使うのか?
その違いに過ぎず、どちらも副作用があるものです。漢方薬には副作用がない、そう信念の如く思い込んでいる人もいますがそんなことはないのです。
そんな肥料なのですが、実を大きくする目的でカリが多く使われるケースがあります。
特にメロンなどはカリが過剰投与されている果物ですが、たくさん使えば網目が綺麗に張っていく。
そういうメロンは等級が高く、高値で売れる。そんなことから多投されているわけです。
よくメロンを食べると舌が痺れる。なんだかピリピリする、そうした感覚を覚えたことがあると思いますが、あれはこのカリ肥料の残骸。
塩化カリウムが空気中の酸素と化合して酸化した塩化カリウムになったものなのです。
以前メロンやスイカは腎臓に良い、結石を溶かす果物と言われていたものですが今は逆。
腎臓病の患者に医者はカリウム濃度が上がるので、メロンやスイカを食べないように!
今はそんな風に言われてしまう有様です。
野菜の成長にカリは必要なものですが、何ごともバランスを欠いてはいけない。
人にとっても微量なカリは必要なものですが、それが過剰になると腎臓障害などの深刻な事態を引き起こしてしまいます。
残留農薬の問題も指摘されていますが、肥料も使えば野菜や果物、そして土に残留してしまうものです。
メロンやスイカは大量に食べるものではないのでそれほど被害は大きくありません。
でも、お米や野菜は普段から頻繁に口にするもの。
食の安全を大切に考えるなら、お米や野菜だけはできるだけ安全なものを選びたいものです。