安全な食材選びが病原菌の感染を招いてしまう!?
誰もがそんな菌が付着した食べものを食べたいとは思わないでしょう。
でも、知らぬ間にこれらの菌がついた食材を食べているのだとしたらどうでしょう?
しかもそれはすこぶる高価で、自然で健康!こうしたイメージのもとに売られている食材だとしたら・・・。
病原菌の心配が高い食材の1つが、
「有機野菜」
です。
以前はレアなもので、特別に農家に依頼したり、会員制の宅配に登録したりと面倒な工程を経ない限り手にすることも、目にすることもありませんでした。
でも、今では有機野菜は誰でも見かけ、容易に手にできるようになっている。
スーパーのこだわり野菜コーナーやファミレスのメニュー。
コンビニや居酒屋でさえも有機野菜を扱うところがあるからです。
有機野菜と言えば、有機肥料を使った野菜のこと。化学肥料を使っていないので安心!
そのようなイメージがありますが、それは有機肥料の質が良いことが条件です。
有機肥料は動物の糞尿を原材料にしているケースが多いのですが、問題はその熟成期間。
どのくらいの年月をかけて熟成させたか?
この点をクリアしてこそ安全で健康な野菜といえるのです。
有機肥料は家畜の糞尿を使いますが、それらは汚物なので病原性大腸菌やサルモネラ菌が含まれていても不思議はありません。
でも時間をかけて長期熟成を行うことで発酵していく。発酵の際に生じる熱で病原菌を死滅させる工程がどうしても不可欠になるのです。
でも、現行の有機認証制度においては肥料の熟成期間についての規制は一切ありません。
発酵が不十分でほとんど生に近いような状態で使われるケースもある。
きちんと完熟した有機肥料を使っているのか?それとも病原菌の残留リスクの高い「未熟な肥料を使っているのか?
情報が公開されないので、一切分からない。ただ単に「有機野菜!」と一括りにされて販売されているのが現状です。
有機野菜は安全で健康。そう決めつけるのは早計で無理があります。
より安全な食材を求めるならこうした裏事情をきちんと押さえてくことが身を守る術になるのでしょう。