軟弱野菜はこうして作られる!
昨日の朝、FMのラジオを聞いていたら関西の料理人が出演。
実に興味深い内容でした。
プロの料理人からしてみれば昨今の野菜は柔らか過ぎる。そのように言うのです。
煮物にも焼くにも何をするにも野菜の固さは大切な要素。にも関わらず最近の野菜は図体だけは立派。でも軟弱で歯ごたえも何もあったものではないと嘆いているわけです。
その背景には農家が自分でタネを採らなくなったことを指摘していました。
いわゆる種屋さんからの購入種子だから全部同じ味で全部が柔い。また中には苗を購入してそこからできたものを出荷しているのが問題の根源だというのです。
確かにタネの問題もありますが、もう1つ肥料の問題もある。
有機であれ化学であれ、肥料を使えば細胞が肥大化して輪ゴムを伸ばしたような状態になる。それも軟弱な野菜の大きな原因の1つになるでしょう。
自分でタネを採り、そこから野菜を育てようとすると発芽する確率は大体3割くらい。良いもので半分くらいなのがせいぜいです
こうした理由もあって発芽率を90%以上に改良した購入種子を農家は選ぶ。この結果から全国一律、同じ品種で同じ味、そして軟弱でスグに腐敗する野菜ばかりとなっているのです。
やはり農家は自分でタネを採る、このあり方が今後の農業のあるべき姿であると実感しました。