10分で分かる!自然食・不自然食の見分け方

自然食や有機野菜、無添加食品にまつわる真相を記事で明らかに!食べる前に読む・知的なあなたのための食の安全ブログです。

食べ過ぎが引き起こす作物の健康被害は!?

テレビを見てもネットをしてても、私たちは、

 

「食べ過ぎ」

 

に苦しんでいる様子が実て取れる。

 

いかに食べないか?

 

このことばかりに関心が払われいるようにも感じてしまいます。

 

もちろん、それを悪いというつもりはありませんが、それは私たちだけではない。

 

お米も野菜も、牛も豚も鳥も、養殖魚もみんな食べ過ぎになってしまっているのです。

 

私たちが食べ過ぎてしまえば、胃薬などを通常は使うのでしょうが、野菜などはそうはいかない。

 

野菜は食べ過ぎてしまうと、体内でタンパク質が過剰になる。それは虫や菌にとっても絶好のエサになるので、植物体にしがみつきあっという間に食い荒らしてしまう。

 

だからこそ人が農薬を散布して殺虫・殺菌を何度にもわたって繰り返しているわけです。

 

栽培期間中に使われる農薬の使用回数は、リンゴやキュウリなどが最も多く60回くらい。トマトやナスも多く50回は使われる。

 

なぞこれだけの農薬を使わなくてはならないのか?その理由は食べ過ぎ、

 

「肥料の与え過ぎ」

 

にこそ原因があるのです。

 

肥料を与え過ぎてしまうと作物は虫や菌にやられやすくなり、しかも植物自身が本来備えているはずの防御力も低下してしまいます。

 

肥料を与えれば与えるほど農薬が必要になるので、使い際は慎重かつ細心の注意を払う。これが大前提になるのです。

 

でも実際の作物の生産現場では、

 

“多いことは良いことだ!”

 

そんな感じで過剰に肥料が使われてしまっているのが私たちの食を巡る現状と言えるでしょう。

 

有機野菜・無添加食品にはイメージの裏のカラクリがあるものなので、しっかりとした知識を持って本当に買うのに値するかどうか?を見極めることが大切。

 

イメージやブランドにダマされないようにすることも大切になるのです。

 

 

過剰な肥料が体を傷める!

野菜に使われる肥料の主成分はチッソ・リン酸・カリです。

 

チッソは葉っぱや茎を大きくし、リン酸は実を大きくする。カリは根や茎を太らせる目的で使われています。

 

この成分がきちんと計算され化学的に調整されているのが化学肥料。逆に粗いのが有機肥料

 

どちらの肥料を使うにしろ、目的は同じ。薬でいえば化学合成薬を使うのか?それとも漢方薬を使うのか?

 

その違いに過ぎず、どちらも副作用があるものです。漢方薬には副作用がない、そう信念の如く思い込んでいる人もいますがそんなことはないのです。

 

そんな肥料なのですが、実を大きくする目的でカリが多く使われるケースがあります。

 

特にメロンなどはカリが過剰投与されている果物ですが、たくさん使えば網目が綺麗に張っていく。

 

そういうメロンは等級が高く、高値で売れる。そんなことから多投されているわけです。

 

よくメロンを食べると舌が痺れる。なんだかピリピリする、そうした感覚を覚えたことがあると思いますが、あれはこのカリ肥料の残骸

 

塩化カリウムが空気中の酸素と化合して酸化した塩化カリウムになったものなのです。

 

以前メロンやスイカは腎臓に良い、結石を溶かす果物と言われていたものですが今は逆。

 

腎臓病の患者に医者はカリウム濃度が上がるので、メロンやスイカを食べないように!

 

今はそんな風に言われてしまう有様です。

 

野菜の成長にカリは必要なものですが、何ごともバランスを欠いてはいけない。

 

人にとっても微量なカリは必要なものですが、それが過剰になると腎臓障害などの深刻な事態を引き起こしてしまいます。

 

残留農薬の問題も指摘されていますが、肥料も使えば野菜や果物、そして土に残留してしまうものです。

 

メロンやスイカは大量に食べるものではないのでそれほど被害は大きくありません。

 

でも、お米や野菜は普段から頻繁に口にするもの。

 

食の安全を大切に考えるなら、お米や野菜だけはできるだけ安全なものを選びたいものです。

 

 

 

 

購入苗の農薬事情はどうなっている!?

昨年苗で買ってきたブロッコリー

 

虫に一通りやられてボロボロになったのですが、そのまま放置。

 

冬を超え、春を迎えて再び蕾が勢いを増しています。

 

ブロッコリーは花のつぼみを食べる野菜。収穫してもブロッコリーは生き続けそのままにしておくと花が咲きます。

 

花が咲くと売り物にならないので、一般のスーパー向けには花咲き防止剤をかける。

 

ブロッコリーで花が咲かないのはこの薬がかかっている可能性があるわけです。

 

もちろん、そうした処理をしていないブロッコリーを販売しているところもありますが、何せ情報がしっかり公開されていないと買う側からはよく分からないのが現状です。

 

苗で買ってきた段階で、その年は虫や病気に見舞われるだろう。自分としては最初からそのことは折り込み済みで購入しました。

 

理由は現在の苗は肥料・農薬漬けなので、買ってきてもうまく育たない。特に我が家のような無肥料無農薬の自然栽培だと、甘やかされて育った苗は虫と菌に脅かされてうまく育たないのです。

 

でもそれを悪いものとは考えず、積極的な事柄と捉える。過去に使われた肥料・農薬成分を取り除くために虫や菌がやってくる。

 

根っこが残ればそれでよい、そう考えて事態を放置するわけです。

 

そして冬を超え、今は見事な花芽をたたえています。

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何もかも薬漬けの状況に呆れるばかりなのですが、やはり口に入れるものだから食材にはこだわりたい。

 

そして薬を使わずに頑張っている農家がきちんと報われる。食べる人の健康と安全を真剣に考える作り手が称賛される社会のあり方。

 

その実現を夢見て今日も畑に向かいます。

 

古民家の耐震性はホントにないのか⁉

 300年以上続く古民家の我が家。

 

そのリフォームを巡り家族の意見が折り合わず、なかなか話がまとまりません。

 

私の親である老夫婦は隙間風が吹くような寒い家はイヤ!

 

こんな主張で譲らない。いわゆる高気密高断熱の家にしたいというわけです。

 

でもそれは家全体をビニールで覆うようなもの。当然蒸れてしまうので、柱や梁が傷んでしまう。持って30年の家づくりなんて要らない!

 

それが私と妻、若夫婦側の主張です。

 

確かに新建材を使った今の家づくりなら予算も安く済むし、工期だって短くできる。

 

でも、それは確実に家をダメにしてしまう。

 

この家は文化財でもあるのだから・・・。そのように思うわけです。

(■参考:古民家活用で分かったこと~リノベの未来・この国の未来~)

 

最近の建築基準法から照らせば、古民家は耐震基準をクリアしていないと盛んにいうわけです。

 

カンタンに言えば家の基礎にコンクリートを使うのですが、昔のコンクリートには鉄筋が入っていない。だから地震に弱いなんて言うわけです。

 

でも、実際の我が家は300年以上も続いているし、長岡の地震の際も、東日本大震災の時も、近くの長野県白馬村地震のときも大きくは揺れず、がっしり安定していた印象を持ちました。

(■参照:昔の人はすごかった!」古民家と地震の関係性

 

古民家の再生、リノベーションを行う際にネックとなるのが工期の問題。新建材は接着剤などを多用する工法なのでとにかく工期が短い。

 

それに対して伝統工法はどうしても長くなってしまう。土壁が乾くのを待ってからまた塗る。いわば輪島塗のようなものなので、どうしても完成までに時間を要してしまうのです。

 

今後我が家のリフォームがどうなっていくのか?

 

当分答えは出そうにありません。

 

梅の花が咲いたら芋を植えるサイン!

私の住む新潟県上越地方。

 

上杉謙信公ゆかりの土地なのですが、梅の花が咲き乱れ始めています。

 

梅が終わると今度は水仙。そして桜、こんな感じで花々が移り変わっていきます。

 

肥料も農薬も使わない自然栽培の私の畑。自然栽培と名付けている以上、教師は自然界。自然界が囁く無言のメッセージをいかに読み解くか?

 

これが栽培成功のカギとなります。

 

ポカンと眺めているだけではなかなかそのメッセージを読み取れない。どこに着目しそれを田畑に応用するか?

 

そのヒントは自然栽培の先駆者たちの言葉や昔から言い伝えられている伝承にあったりもするのです。

 

農耕時歴には梅の花が咲く頃に植え付けるのはジャガイモ。寒さに弱いので地温が上がってくるタイミングで植え付けをする。

(■参考:梅の開花で植える作物)

 

今まさにジャガイモの植え付けの時期というわけです。

 

うちの庭にも梅の木が4本ありますが、3本は白梅で1本は紅梅。白い花の咲く梅の実は味がよく、紅い花の梅の実は香りが良い。

 

写真はウチの梅の木の姿です。

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去年までは管理不行き届きでどこまでも高く天空に向かって伸びていたのですが、昨秋にバッサリカット。

 

それでこのようなちょっと貧弱な姿になっています。

 

梅の花が全開となり始めているので、そろそろ無肥料無農薬の種イモを植え付けようと思います。

 

冬の間は発砲スチロールで芽出しをしておいたので、準備万全!

 

明日晴れるならやってしまおうと思います。

無肥料無農薬の畑の土と土壁の関係

ウチの畑は粘土質。

 

もともと田んぼだった土地を畑に変えているので、水はけがあまりよくない。

 

農業用語でいうところの「粘土質」の土壌ということになるのでしょう。

 

粘土質の特徴としては、水はけが悪い。硬い粘土層なので通気性も良くない。

 

この土質に適した栽培作物は、コメ、麦、雑穀、豆類、イモ類、こんな感じになるのでしょう。

 

今年の我が家の無農薬・無肥料3年目の畑のポイントは土壌改良。

 

これまでの畝を一度壊してさら地にする。そして通路を広げて、通路に麦を播く。麦を播くことで背丈の高さが保たれ、雑草の過剰な繁茂を防止すること。

 

さらに直根性で2メートルくらいの長い麦の根で粘土層を砕き耕してもらう。それにより無肥料の・無農薬の畑にふさわしい土、水持ちがよく・水はけが良い。

 

このような団粒構造の土づくりに着手しようというわけです。

 

そんな感じでボチボチと農作業を始めています。

 

畑作をするのに粘土質の土壌は嫌われるのが一般的。やはり雨が降るとその後畑仕事に支障が出る。水浸しになってしまからです。

 

でも粘土質の土壌であるメリットも活かしていろんなチャレンジもできたらいいなと思い取り組もうと目論んでいます。

 

例えば「土壁」。

 

土壁は粘土質の土が最適。粘土と稲わら・麦わらなどの食物繊維を水で混ぜてイネや麦のデンプンで発酵を促す。寝かせ発酵させた粘土をペタペタと塗り、乾くまで待つ。

(参考:土壁の魅力~土壁づくりの工程)

 

そして乾いたらまた塗る。このような作業も始めてみようと思います。

 

最近は壁が呼吸し、部屋の空気を循環させる土壁や漆喰壁なども自然住宅の復興に合わせて需要が出てきているようです。

 

昔は関西・北陸は土壁で、関東は漆喰壁というのが相場だったのですが、その理由は関東には粘土質の土が少ないことが理由だそうです。

 

粘土が乏しいからこそ貝殻などを活用していたとのことですが、湿気の多い日本の風土には土壁がやはり最高とのこと。

 

壁自体が呼吸する「吸放出性」と呼んだりもしますが、その作用が土壁は最強とのこと

 

そして強度も高いので、再び見直しが始まっているとのことです。

 

こんな感じで2017年の畑をやろうと思うわけですが、やっぱり「衣食住」はそれぞれ別々のジャンルではなく切り離すことができないくらい密接に繋がっているなと痛感しています。

 

まあ色々着手してどれも虻蜂取らずにならないようにしなければなりませんけど。

家づくりと農業の現在に寂しさ

最近リフォームを検討していて、いろいろと調べているのですが、建築事情も農業や食品と同じだなと痛感させられることが多いわけです。

 

いまはとにかく工期を短くすること。この目的のために接着剤や合板板が使われる。

 

土壁や砂壁なんかやっていたら工期が長くなってどうにもならないというわけです。

 

昔の家づくりは土壁を塗って乾くまで待って乾いたらまた塗る。このような感じで時間をかけて家づくりを行っていました。

 

そのためしっかりした柱の家は300年以上持つ。ところが今の家は20年~30年と1世代も持たないようになっているのです。

 

時流はとにかく家を温かくすること。いわば高機密高断熱というものですが、簡単にいえば風通しを遮断すること。

 

家をビニールでグルグル巻きにしてしまう。そのような感じです。

 

こうして家は職人の世界のものから資材屋が牛耳るものへと変化していった。住宅メーカーが為すべきは資材屋が運ぶ材料を組み立ていくだけ。

 

このようにして腕の良い大工さんが絶滅しかかっているというわけです。

 

農業でもより速くより多くと田畑に大量の肥料が使われる。肥料は自然界が育むスピードを逸脱して成長を促進する。

 

肥料の多投により起こる矛盾、虫や病気は農薬を使い駆逐する。

 

このようなサイクルに終始しているといえるでしょう。

 

このまま家づくりも農業の担い手も減っていき消滅してしまってよいものか?

 

疑問と不安と寂しさがぬぐえません。