庭先の柿と栽培の柿の違いとは!?
秋になると庭先に下記が鈴生りに生る。
日本の美しい原風景の1つです。
夕日に照らされた柿の姿をみると私たち日本人のDNA、そのココロの琴線を刺激するかのようです。
そこには誰も肥料も与えてないし、ましてや化学合成農薬を撒き散らすこともない。にも関わらず柿は見事な実をつけ、甘柿ならそのまま食べて甘くて美味しいし、渋柿なら干して干し柿にする。
毎年変わることなくそれを繰り返していくわけです。
でも、栽培となると突如農薬や肥料が登場してくる。なぜ肥料を与えるのかというとより早くより多くを収穫するため。自然のスピードを人為的に早める。そのために使われているのが現状です。
柿に散布される農薬は15~20回くらい。たくさんの殺虫剤・殺菌剤を使わないと売り物にならない。それが現代農業の現実です。
肥料を与える限り農薬を使わざるを得ない、庭先の柿と栽培の柿の違いからもそのことは明らかであるように思います。
でも、柿の農薬散布は果実としては少ない方です。例えばリンゴだとその3倍位の量、出荷までに60回の農薬が使われるのですから。
肥料と農薬の因果関係も濃厚ですが、それに加えて品種の問題もある。それはタネ、リンゴは色んな新種を世に出すためにタネを過剰にイジり過ぎている。これも農薬をたくさん使わなければならない理由の大きな要因です。
柿の農薬がリンゴに比べて数なくて済むのはリンゴほどタネがイジられていないから、そのようにも言えるのです。
日本の農薬使用量は単位面積あたりで世界一と言われています。その背景には肥料農薬の多投と種子の過剰な操作があると考えます。