薬剤使ってミカンの皮むき!?
ミカンの薄皮。
食べるとなると邪魔ですよね。温州ミカンのようにそのまま食べれるのならまだしも、甘夏やハッサクなどなら薄皮は食べませんよね。
ましてやミカンの缶詰なんかだとキレイに皮が剥かれています。
あの皮むきは人が手作業でやっているように思われますが、そうではない。薬剤の力を借りてキレイに皮を剥いているのです。
その工程はというと・・・、
ミカンの薄皮はベルトコンベヤーに乗せられます。そこに入れられているのは塩酸です。約0,6%に稀釈された溶液に浸され螺旋状のコンベヤーを30分位かけて滑り落ちます。
その後、苛性ソーダの入った同じくベルトコンベヤーに移され30分くらい流れ落ち浸される。
こうしてツルンと剥けたミカンが出来上がる。剥くというよりは溶かしているというわけです。
これは果汁100%などのみかんジュースなどでも行われている方法なので、気になる方は製造工程をメーカーに問い合わせてみると良いでしょう。
私が最初に就職した有機野菜の宅配会社の研修でミカン系のジュースの皮むきをやりました。当然薬剤を使わないので全部手作業。実にしんどい作業でした。
この研修を受けてみて薬剤を使いたくなる、使わざるを得ない理由も納得した次第です。
そうした中、食べる人の健康と安全とを考えて地道ながらもしんどい作業を行う、それは本当に素晴らしいことだと思います。そのような業者を買うことで応援したい、そんなことを切に思います。