汚れた田畑を洗浄するには!?
田畑に投入された肥料や農薬。
それらは自然になくなるものではありません。野菜が使わなかった残留肥料や雨などで落ちた農薬は土に異物として残留し続けるのです。
化学肥料は半分が蒸発してしまうと言われますが、有機肥料は土が肥料分を掴み込んでしまう。
有機肥料の肥効が長いといわれる理由は土が持っているから。そのため化学肥料より土からの撤去がムズカシイと言われているのです。
化学肥料は土からしてみれば明らかに異物であるため土と分離しやすい。水と油の関係に近いのでしょう。
でも有機肥料は動物の糞尿などを使ういわば自然素材なので土が異物と認識せず抱き込んでしまうのです。
これを撤去するには虫や病原菌の力を借りること。作物にたかり作物を駆逐することで土から異物を取り出す方法が1つです。
もう1つの対策は直根性の根っこを使うこと。特に麦は地下2メートルくらいまでまっすぐ根っこを伸ばし、しかも肥料食いといわれます
肥料成分を好んで吸い上げてくれるので、田畑の肥料の残骸を取り出すのに適した作物クリーンアップクロップと言われる由縁です。
平成26年度の日本の麦の自給率は13%程度
。田畑に残存する肥料はそのまま捨て置かれたまま新たにまた投入され続けていると考えられます。
麦の自給は農地をキレイに戻すことでもある。それは農薬の使用料を減らすことにも繋がっていくのです。
※我が家の畑の麦。2年前に植えた麦からタネがこぼれ、こんな感じで成長中!